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12/6,『土壌検査』のご案内!
広島県有機農業研究会(フェイスブック)さん主催のイベントのご案内です!
僕が担当させていただいているものです。
今年も、神石高原町のDr.ソイルデジタル検定器をお借りして、簡易土壌検定を行います。当日は、神石高原町有機農業推進協議会の会員さんが行う検定作業にご一緒させていただきます。
デジタル検定器は、昨年初めて利用させていただましたが、従来のものより分析結果の数値を細かく読み取る事が可能でした。そのため、土壌の状況・傾向を、これまでより詳しく把握することができました。
来年以降の土壌管理に向けて、ぜひご利用ください。
○日時 12月6日(水)午前9時~
○場所 神石高原町三和公民館(神石高原町小畠)
○検査項目:NH3-N,NO3-N,H2PO4,K,Ca,Mg,Fe,Mn,pH
○費用: 1検体につき1,000円(お1人3検体まで。広有研非会員は1検体2,000円)
○申し込み 森(TEL&FAX:082-401-3296,Eメール:info@hana-fu.com)まで
※申し込みをされた方に、ご希望に応じて土壌検体の準備方法などお知らせします。
※参加者・サンプル数に応じて、分析機器の都合上、開始時間を調整させていただく場合があります。
※申し込みは11月30日までにお願いします。分析機器の都合上、定員に達し次第申込受付を終了します。
以下、2016年の土壌検査についての報告内容です↓↓↓
12月8日(木曜)に、神石高原町三和公民館にて、土壌分析を行いました。参加者は、総勢11名。土壌成分のうち、NH4-N,NO3-N,H2PO4,K,Ca,Mg,Fe,Mn,pHについて、当研究会のDr.ソイル検定器の他、神石高原町有機農業推進協議会さんのDr.ソイルデジタル検定器もお借りして、簡易土壌分析を行いました。サンプル数は、27。一度に検定器にかけられるサンプル数は9本のため、3回に分けて分析しました。午前9時に始め、午後3時までかかりました。その後、1時間程度、検査結果の数字をみて土壌がどういう状況か、今年どういう施肥をしたからこういう結果になったとか、今後どう肥培管理していけば良いのかなど、参加の皆さんで情報交換を行いました。Dr.ソイルデジタル検定器では、各成分の濃度を比色計で読み取るために、分析結果の数字が従来よりも詳細に得ることができました(小数点以下第2位まで)。そのため、今までよりも土壌の状況・傾向を詳しく把握することができました。また、Dr.ソイルデジタル検定器では、CECや腐植含量の測定も可能ですので、今後その測定も検討していきたく考えています。
以下、全体の傾向について、お伝えします。
○アンモニア態窒素、硝酸態窒素
アンモニア態窒素は、積極的に肥料を投入している土壌で10(mg/100g。以下、単位省略)以上、その他で5~10の数値でした。硝酸態窒素の数値も高い土壌は、作物に生育障害が生じる傾向があるようです。
○PH
6~7と正常なものが多く、一部、7以上の高い数値がありました。土がアルカリに傾くと、Fe、Mn、B、などの溶解性・可給性が低くなります。その様な土壌は、実際にB欠乏の症状が見られるとのことでした。
○リン酸
80以上と高いものが16検体、100を超えるものが11検体ありました。鶏糞・豚糞を施用している土壌です。一般的に80を超えると基準施肥量の半分程度、100を超えると無施肥が基準となりますので、注意が必要です。
○カリ
概ね40前後で適正の範囲内でした。
○カルシウム、マグネシウム、カリウム
全体的に、カルシウムが少なめ(100前後の数値が多い)、マグネシウムが低い(10未満のものがほとんど)傾向にありました。Mg:K=2:1という比率を目標とする場合、マグネシウムの投入を積極的に行っていく必要がありそうです。冬季にマグネシウムの欠乏症が現れる可能性があるものが多かったです。
○鉄、マンガン
全体的に低い値でした。作物の健全な生育には、供給を考慮した栽培管理が必要そうです。