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『有機農業の経営・地域ビジョン』学会発表!
先週末は、第19回日本有機農業学会大会・総会に参加させていただき、
僕自身も第3セッションで発表の機会をいただきました。
大会実行委員長は、広島県の有機農業を引っ張って来られた、那波さん。
第1セッションでは、種子法廃止やTPP、遺伝子組み換えなどでホットな「たね」についてのお話し。
種研究の第一人者、龍谷大学の西川先生が座長。
研究・保存・生産の各現場における第一人者のお話が聞けて、ストーリー性があり、とても勉強になるものでした。
当農園も、毎年お世話になっているジーンバンクの船越さんからは、ジーンバンクの活動と歴史的な背景、将来への想いについてのお話し。
一緒に青なすブランド化に向けて中心で活動してくださっているインスマートの坂田さんは、企業的立場で、個性あるジーンバンクの種を活用されている実際のお話し。
僕が広島県で一番個性的で美味しいと思う野菜を育てられている渡辺さんもご登壇。自家採種の実際の取組みについて、苦労されている点、地域に大切な点、地域の農家さんとの種の交流の大切さについてのお話し。
総合地球環境学研究所の小林さんは、法制度、契約の実際について留意点、実例についてのお話し。
第2セッションでは、「生物多様性農業」についてのお話し。
当農園も非常にお世話になっている、愛媛大学の日鷹先生が座長。
当農園の生き物調査など、いつもお世話になっている虫博士、七三農園の岩見さんもご登壇。
地域の自然環境と田畑の生態系を活かした農業に向けて、わかってきたこと、大切だと思われる、農家の手入れについてのお話し。
生き物と人の両目線。
いつもの様に、面白おかしく、ユニークなトーク。
奥様からは「笑い取りにいってどーするん?」と大谷ばりの剛速球が(笑)。
専門家だから、普段、僕たちには見えないものが見えてたり、全てが勉強になります。
当農園が導入しているインセクタリープランツ、ヒヨセを勉強させていただいた、広島県の研究員、星野さんもご登壇。
広島県における、IPM農業の取組みの実際、そして、研究には、専門的知識を持つ農家さんの現場での協力が必須であるというお話し。
第3セッションでは、「有機農業の経営・地域ビジョン」についてのお話し。
当農園を多方面からいつも応援・サポートして下さっている農研機構の尾島さんを座長に、TANABE FARMの田辺さんと一緒に僕も登壇。
尾島さんが、田辺さんと僕の状況を分かりやすい切り口・軸に分けて、ご紹介いただき、客観的にみても、とても面白く整理された内容にしてくださいました。
田辺さんは、「わかつちの会」で中心に活動されていらっしゃったり、少し前までローソンファーム等も経営されており、広島県内でも農産品を手に取られていらっしゃる方も多いのではと思います。
過疎地における現状、会社としての経営、そして世界で求められている日本の技術(堆肥発酵技術)について東南アジアでの普及活動についてのお話し。
僕も理想とする流通システムの1つを構築されており、その考え方含めて、とても勉強になりました。
僕は、当農園の実際の取組み、その背景にある考え方、そして将来に向けて考えている事や思っていることについてのお話し。
今でも良く経営色が無いと言われ、僕自身一番の弱点だと思っていた、「経営」について自分がお話しする日が来るとは
当農園の概要、農園ビジョン・農業形態のかため方、農業経営の難しい点とその対策、新規就農者の経営安定に向けての問題点と対策となる考え方、農園の実際の取り組み、経営状況、将来の展望、地域ビジョンと課題、そのために必要となってくると考えている仕組み、移住希望者へのお手伝い、移住希望者と地域住民とのマッチングシステムの一例、についてお話をさせていただきました。
内容の詳細は、農園10周年(あと2年!)で、ブログなどで掲載させていただこうと考えています。
考え方・資料は、ほぼ農業研修時代にまとめたもので、10年近く前に考えたものですが、非常に大きな反響をいただきました。
昨日までに、中国・関西・関東・中部地方の大学や、その他農業研究機関や行政機関などに、発表資料もお渡しし、教育・研究の場でもご利用いただける事になりました。
出版社さんからも面白いお話しをいただきました。
農業経営だけでなく、栽培技術、問題解決力・突破力、移住希望者への応援・マッチングシステム
について、まだまだ多くのお問い合わせをいただいている状況です。
第4セッションでは、「地域を繋ぐ有機農業の未来」についてのお話し。
経営・農村環境の専門家、広島県立大の吉川先生が座長。
「坂ノ途中」を経営されている小野さんは、提携のコミュニケーションをベースに、生産者目線、消費者の寛容度を上げていきながら、揺らぎのある人間関係を築いていくことの大切さについてのお話し。
小野さんは、頭がキレッキレで良すぎる!日本の食・農業を引っ張っていかれる方かなと思い刺激をいただきました。
Nico Nico Yasaiの塩川さんは、ベトナムで有機農業を展開されており、心の通った、想いから仕組みを作り、その先には、有機農業で豊かな農村の原風景を夢見て、活動されているというお話し。
根気良く、素直に、ほんと日本人のお手本の様な方で、またまた刺激をいただきました。
最後に、食と農の映画祭や「Grandeひろしま」でお世話になっている平木さんからは、里山・里海・街で、地域の方々が大切にしてきた知恵、技、地域資源と協働から生み出される無限の価値についてのお話をいただきました。
2日目も、有機農業に関する興味深い、研究発表が目白押し。
気になる研究の先生方と繋がりをいただく機会となり、今後の農業で何でも相談できる関係が、全国に広がり、当農園の大きな力となりました
学会前から応援いただいた農研機構の岡本さんは、当日も休日返上で大阪からご参加、また貴重なアドバイスなどいただき、至れりつくせりの応援をいただきました。
ユニティ自然農園の村岡さんにも、いろいろと学会内容の編集など、大変お世話になりました。
僕の農業の道しるべ的存在?と思われる経営者・研究者ともご縁をいただきました。
僕には、120%のお話をしてくださいました。
Sさん。
その拠点は、東京と筑波。
今後も農業を歩む中で、そこにも意図的に足を運んでいきたいと思います
日本有機農業学会、研究者だけでなく、いろいろな現場の方々も主役で一体となった方々の集まり。
こういう学会は知らなかったので、とても面白しろく思いました。
入会を前向きに検討していきます