7/28(土),『自然農法交流会2018@島根』ご案内!

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雨/曇り
最高24.5℃
最低19.6℃
※東広島観測所

僕がスタッフとして担当させていただいている広島県有機農業研究会フェイスブック)さん後援のイベントのご案内です!
主催は、いつも大変お世話になっている公益財団法人自然農法国際研究開発センター さんです。

今回の圃場は、広有研スタッフさんのご紹介です。
関心をお持ちの会員さんも少なくないです。
中国地方で、自然栽培で機械化、大規模に営む農業はなかなか無いです。
反田さんもとても良いお人柄で、ものすごい経験をお持ちの方です。
広島市内・東広島市内から車で2時間ちょっとで行ける場所です。

ぜひ、乗り合わせ等でご一緒もいかがでしょうか?
小旅行兼ねても◎です

自然農法技術交流会2018 島根会場

1.テーマ: 農地生態系を生かす水稲栽培

2.会 場: 圃場視察:有限会社はんだ 圃場(島根県江津市桜江町)
※ 代表取締役の反田孝之氏は大学卒業後、前身の(有)反田組で建設業に3年間従事し、その後、岡山県や千葉県で農業を5年ほど個人で実践。旧桜江町から反田組に構造改革特区を活用した農業参入の話があり、2004年4月に農業部長としてUターンした。2010年に社名変更し、2011年度より業種を農業に1本化。露地栽培にこだわり、水稲、大豆、ゴボウを中心に17ha全面積で有機JAS認証による栽培を行っている。特に堆肥なども使用しない栽培を実践し、農産物の品質に高い評価を受けている。

研修会場:江津市桜江支所会議室(島根県江津市桜江町川戸11番地1)

3.日 時: 平成30年7月28日(土)10:00 ~16:00

4.参加費: 3,000円(資料代、弁当代を含む)
※弁当不要の方は500円割引します(参加費2,500円。
ただし、会場周辺には飲食店がありませんので、昼食をご持参ください。

5.募集定員: 40名(会場の都合上、定員に達し次第申込受付を終了いたします)

6.主催・問合せ先: 公益財団法人自然農法国際研究開発センター
普及部 技術普及課 担当 榊原
〒470-2211 愛知県知多郡阿久比町草木峯畑75
TEL:0569-89-7643 FAX:0569-89-7642 携帯:090-3676-2778

7.後援: 江津市有機農業推進協議会、広島県有機農業研究会、
NPO法人有機農業参入促進協議会

2018自然農法技術交流会 島根会場詳細

有機農業・自然農法技術交流会2018島根会場 参加申込書

※以下参考程度に、昨夏の自然農法交流会の報告内容です※

7月22日(土曜)、自然農法技術交流会2017(主催:公益財団法人自然農法国際研究開発センター、共催:広島県有機農業研究会、後援:中国四国農政局、広島県、NPO法人有機農業参入促進協議会)が、尾道市御調町の門田巧さんの圃場等で開催されました。今回は、広有研会員さんの圃場をフィールドとしていただき、共催という形での運びとなりました。「肥料や農薬に頼らない水稲栽培」をテーマに、中国地方の有機農業者、肥料メーカー、研究機関の方など総勢40名ほど(うち広有研会員18名)の参加者と交流しました。初めに、門田巧さんの圃場視察があり、その後、倉戸集会所にて「有機栽培における雑草や病害虫の問題解決策」というテーマで自然農法センターの職員さんより情報提供があり、その後、参加の皆さんで情報交換を行いました。
門田さんの田んぼでは、150aにうるち米11品種が作付けされています(写真 1)。先ず、その品種の多さに驚きましたが、作期をずらすためと、物好きもあってとのことでした。土づくりは、基本、春から始まり、雑草の生え具合を見て耕耘されます。このとき、コシヒカリなどの倒伏しやすい品種は、ケイカルを50kg/10a施用されます。播種は、4/19から、50g/箱の薄蒔き。入水を早める事が特徴的です。4/8から入水が始まり、イトミミズによるトロ土ができるように心がけをされています。代かきは、ドライブハローによる複数回行い、稲わらを土に還し、雑草抑制(コナギ・ホタルイなど)が狙いです。田植えは、5/19から行われ、2~3本/株、条間・株間30cmの密度で植え付けです。田植え時には、米ぬかを80~90kg/10aほど手散布。その後、深水管理でヒエの抑草対策が行われています。雑草対策は、他に、自家製のビニペット除草具を3回程度引っ張ります(写真 2)。
当日は、はたはったん、ヒノヒカリ、はいごころ、コシヒカリの田んぼを見学させていただきました。わずか少量の肥料にも関わらず、稲の1株1株が、のびのび育ち、大きく健康に育っていました。とても気持ちの良い田んぼです。雑草は、酸化条件を好むヒエ等は抑えられていました。コナギ・クログワイなど、還元条件を好む雑草は、一部の田んぼで見られました。実際に土壌がどのような状況になっているのか、自然農法センターの職員さんが「見える化」してくださいました。銀板を水田土壌に差し込むことで、土壌のどの深さで還元状態にあるかが見てとれます(写真 3)。黒色化している部分が還元状態(硫化水素に反応)です。コナギ・クログワイが生えている土壌では、銀板が黒色化し、それらが生えていない場所は、銀色のままです。コナギ・クログワイ対策として、この還元状態をどう改善するかが、一つのポイントになるということです。肥料や農薬に頼らない水稲栽培、1本のイネが健全に育つよう、光・水・土壌環境を整える事が肝要だと感じました。
「有機栽培における雑草や病害虫の問題解決策」というテーマでの情報提供は、昨年の自然農法交流会において、質問が集中した雑草対策の内容も盛り込んでいただきました。稲作だけでなく、畑作の内容も充実していました。参加者の方からは、「コナギ・クログワイの抑草対策を実際に自分の田んぼでどう抑えていくのか」「浮草が生じるメリット・デメリット」、「雑草の種類ごとに対策をとっていく必要性が理解できた」などの感想が寄せられました。参加された広有研の会員さんからは、とても勉強になったとの声が寄せられています。来年度以降も機会があれば、広島県での開催をお願いしてみます。

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