『平成30年7月豪雨』の影響で!

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晴れ/曇り
最高31.7℃
最低20.0℃
※東広島観測所

※本日予定していました「田んぼの生き物調査」は中止となりました。
次回、8/6(月曜)の夕方の予定で検討中です。
当農園の農業体験・定期宅配ご利用中のお客様でご希望ございましたら、
お声がけください。
専門の先生方にもお越しいただきますので、見学が中心になる可能性もあります。

 

引き続き、本日も多方面からご心配いただき有り難うございます!

昨日に続き、写真付きで農園等の状況をお伝えできればと思います。

降り始めからの雨量が24時間で100mm、48時間で200mmを超えると
土砂崩れの危険性が高まるといわれる中、
東広島市志和町では連続雨量が427mm、8日の日曜日までをあわせると470mm。
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観測史上最多雨量、1年の降水量の3割ちょっとを数日間で記録しました。
80歳、90歳の年配の方々も、経験した事が無い、聞いた事がない
出来事です。

農園の通路は全て、6日(金曜)から水深10cm以上の小川になっていました。
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畑は、同日夕方の時点で水深30~50cm。
ココも田んぼにした事は無いのですが。。。
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近くの大きな川は氾濫しそうな状況ではありませんでしたが、
場所によってはあと1m弱で溢れそうなところもありました。
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夜の予定は全てキャンセル、県内広い範囲で危険がせまっている気がしてならず、
事務仕事も手につかず、ひたすら雨量、雨雲レーダー、ダムの貯水量、川の水位の
情報確認、SNSで情報のやり取りをしていました。
土砂崩れは読めませんが、主要な貯水池の耐震強度も分かっており、せめて、
決壊の可能性、ダム・貯水池・川の氾濫は人が読める所があるのか・・・?
決壊すると甚大な影響が出るシミュレーションも出ている、
近隣の小野池が一番気がかりでした。
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20時くらいからでしょうか、友人・知人・お客様からは、
「土砂崩れで志和方面に行く道が全て無い。帰れん。」、
「八本松が土砂崩れ、道路陥没で広島方面に戻れません。道がありません」。

信じられないけど現実。
TVを前に、外にいる人からの現地の情報、ネット等で見れる川やダムの情報を、
知り合いに流すなどしていたら、明け方になっていました。

5時頃、軽トラで田畑など近所を確認しに出かけましたが、
すぐに戻ってきました。
道路陥没している所有り。
道路は水深20cmくらいの川となっている所が多数。
足はもっていかれそうなくらいの水の流れ。
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7時過ぎ、ようやく自分のところだけ確認にいけました。
奇跡的に、幸いにも全ての田畑が原型をとどめていました。

土砂が入った場所、畦が崩れかけているところ等ありますが、
自分で何とか復旧できる範囲です。
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志和町では、いたる所で土砂崩れ、土砂・倒木の流入、道路の陥没・陥落が
見られました。
これらの写真掲載は、迷いましたが、やめておきます。

8日(日曜)の夕方には、土砂・倒木が流入した主要な道路の片づけが進んでいました。
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今回、大活躍したのが、トヨタやホンダのシステムを利用した道路情報。
僕は、ヤフーの道路通行実績情報を随時確認していました。
情報はこまめに更新されるため、ほぼリアルタイムな情報です!
https://map.yahoo.co.jp/blog/archives/20180706_map_wideareatuko.html
コレ、日常でも使えます!

野菜・稲の方は、だいたい大丈夫そうです。
ピーマン・ししとう類、レタス類の傷みが進み、長くは持ちそうにないです。
日々、いろいろな農家さんにアドバイスさせていただきながら、
自分の所が不調に(笑)。
その他、夏の野菜類は樹は元気ですが、ストレスが大きすぎ、
今現在は、着花・着果が難しく、しばらく収穫量が落ちていきそうです。
家も田畑も有るので、新に種を蒔き、出直しです!
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ただ、町内においても、大きな気がかり、心配事は残ったままです。。。
町内、約150軒の農家さんが利用している農業用水。

川から農業用水を引っ張ってくる分水枠が無い???
土砂で埋まっています。
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何が何だか分からない状態。

近くで土砂崩れ。
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太陽光が設置された土地の下は、豪雨のたびに、土砂で埋まりますが、
今回は、石も多数。
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今週末から人海戦術で、石・土砂を取り除いていきます。

ただ、今現在も、周囲の農家さんは、田畑に水を引っ張って来れず、絶望的な状況です。。。
当農園は、田んぼは別の水系、畑は基本水遣りしないので大丈夫ですが・・・。

先ずは人命救助。
そして、地域の農業用水と、また大きな難題が残っています。。。

日々、いろいろな事があり過ぎで、大きな気がかりもあり、
ご心配いただきますが、気持ちは平常心です。

ここ数日は特に。
みんなから不思議がられていますが・・・、お客様が減るかもしれませんが・・・。
災害に対してイメージできており、心構えというか覚悟ができていました。

農業を始める頃から自然災害が増える事は前提にあったので、ハザードマップ、
過去の自然災害、地層、断層、川の流れ、古くからのお墓・寺・神社・学校・役場の場所
、いろいろ考慮して今の場所に決めた事も少なからず有ります。

先月末から、農園スタッフや良く会う友人には、「この夏、これから2ヶ月間は特に要注意(災害に対して)!」 と伝えてきていました。 根拠はないけど、何だかイメージできる様な、勘です。

豪雨前日の、4日(水曜)でしょうか、休憩時間の話題は防災について。 僕が感じていたもの、話した事は、もっと大きなもので、志和町も大きな影響を受けるが、志和町は大切な避難場所になる。 とりあえず1週間。 「そのためには、農園の倉庫を生活拠点にし、生活には大きな発電機が2台必要なので、お願いDタク(研修生)!」 という会話で終わったと思います。
水曜日、いつもと違い過ぎる「雲の異変」を肌で感じていたので、こう思ったのでしょうか。
どんより、真っ黒、ふわふわしてまとまりの無い様な物が連続してくるので、
大きくまとまっている様な。

東日本大震災の時も、熊本地震の時も、今回とは違う「空の異変」を感じていました。

僕は、さらにおかしさが増したかもしれませんが
とにかく1秒でも早い救助、生活再建を祈るばかりです。

全国どこでも、いつでも災害が起こりうる事を身をもって経験中です。
日ごろから、防災の意識、準備を高めていきたいです。

今回の経験は、必ず未来に引き継いでいきます。

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