令和の農業は!?

190429
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※東広島観測所

『平成』から『令和』へ!

今回、生まれて初めて元号が変わる意味を、自然と考えていました。

農業においても、元号それぞれ、その時代を象徴するものがあります。
「振り返り」と「未来への方向性」が示されていく点で、進化・発展性があり、
より良い社会に向けて進んでいく可能性が高まり、良いものだと思いました。

昭和は、農業基本法!
高度経済成長期に同調する形で農業の近代化が進み、合わせて、
仕事としての農業が選ばれず農業の高齢化が進んだ時代。
農業の市場化で、生産と消費の距離がどんどん離れていったのもココから。

平成は、「食料・農業・農村基本法」と「農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する法律」!
貿易自由化に合わせる形で大規模化や6次産業化が進み経営感覚が求められ、その一方、
生産面以外の、農業の営みから生まれる環境保全や社会の基盤維持にも、カタチとして評価される
ように進んだ時代。
農家人口の減少がさらに深刻化し、担い手への舵取りも進みました。
企業の農地賃借が可能となり、その農業参入は、とてもインパクトがありました。
自民党の特定農業経営体への一極集中サポート、民主党の多様な経営体への全体サポートも
平成ならではかもしれません。
農業市場化で生産と消費の距離が離れる一方、国と現場の両面から地産地消も進みました。

令和は!?
この時代がどうなるかで、どう選択していくかで、日本の未来に持続性が伴うかどうかの、
歴史的に一番大切な局面になる可能性が高いと考えています。

平成までに、昭和から始った農業近代化・貿易自由化が大きく前進し、課題に対する対策もいろいろ
行われてきました。
それらの課題解決で、今後、スマート農業の位置づけが大きくなる事は必須。

令和ならではの、1番のポイントは、人口減少時代に合わせて、どう舵取りを切るのか。
今までの日本の政策は、ほぼ全てが、人口増加、経済的豊かさが前提。
いろいろ衰退・低下していく中で、どう活性化し、どう豊かに生活していけるか。

気候変動の影響もエスカレートしていくはずです。

作り手がいなくなり、作る環境もシビアに。

農家だけでなく、消費者、異業種、地域住民・・・、食や農業に関わる多様な関係者で、
「協働・分業、助け合いから生まれてくる新しい価値を生み出して行く」事が大切で、
それを生み出す過程含めて令和の象徴になる気がします。

令和が終わる頃、また、こんなつぶやきができる時代であるよう、日々、過ごしていきたいです!

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