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カテゴリー
23年度、新米物語!
晴れ
最高19.1℃
最低7.8℃
今朝も冷えまくりで、8時くらいまでは霧のモヤがかかっていました。
晴れているはずなのに、暗い。
毎朝、田畑の観察をしていますが、稲が無くなると急に全体がさびしく感じます。
田畑を歩きながら、ずーっと今年度のお米作りを振り返っていました。
①1月~2月:緑肥を育てるために、発酵牛フン堆肥・苦土石灰を田んぼへ投入
母親や弟にも手伝ってもらい、全て手でまきました
近隣の酪農家さんの堆肥を全てみてまわり、お米作り・土作りに合う、良質なものを
選びました。
②2月:緑肥として、ナタネ・クローバー・レンゲを混合して、田んぼへ播種
緑肥の目的は、イネが生育している時の水田雑草の抑制が第一です。
また、イネの肥料、土作り、景観のためでもあります。
土壌診断をすると、大切な養分である窒素(N)が不足していました。
マメ科の植物と共生して空気中の窒素を供給する根粒菌などの働きを期待して、
マメ科のクローバーやレンゲを選びました
③春にはこんな感じで、ナタネが咲きました
近くの保育園に通う子供たちに人気でした!
ナタネが目立ち、レンゲ・クローバーが隠れていたので、来年度は景観も考えて、
混合しないで緑肥を蒔こうかなぁ。
ナタネの田んぼ、レンゲの田んぼ、クローバーの田んぼ。
④緑肥は細かく粉砕して、田んぼへすき込みました。
暖かくなるにつれ、すき込んだ有機物が分解していきます。
その分解過程で、雑草の生育が抑えられます。
⑤湯温による種子消毒をしました。
もみ殻の中には雑菌がたくさん潜んでいます。
雑菌を死滅させ、種籾にダメージの無い温度の湯に浸します。
⑥5月:化学肥料・人工化学物質・農薬が入っていない、水稲用の有機培養土を
育苗箱へ充填。
有機JAS対応の培養土。1箱ずつ、手作業で土を詰めて、種籾を蒔きました。
母親(写真)、妹、弟に手伝ってもらい、思い出に残るゴールデンウィーク!?(笑)
手作業、本当に時間・労力がかかりました
でも、良い経験に
⑦仕上げに漢方剤を育苗箱へ散布。
根の活着を良くして、健全なイネの生育を後押しして、病原菌に負けないことを
期待して
有機農業でも購入苗を利用している方も少なくありませんが、既に農薬・化学肥料が
けっこう使用されています・・・。
⑧代かき
初めて機械を使いました。
機械作業で最も難しく、最も大切な作業であることを実感!
ここで適切に代かきをしていないと、イネの生育にとても影響していきます。
今年は、上手く水平に均平化できませんでした
来年、またチャレンジです!
⑨6月:田植え。
収穫期を10月にしたいために、遅め(近隣では4月末~5月中旬が標準)の田植えをしました。
10月になると、昼夜の温度差が大きくなります。
10月収穫で、お米に甘味が増すことを期待しました
⑩元肥の散布。
田植え後に肥料として、ボカシ肥をまきました。
イネの肥料となるだけでなく、生き物のエサや、雑草を抑えてくれる効果もあります。
⑪7月:田車を利用した除草。
水深の調節で、雑草を抑制しましたが、一部は雑草が勢いよく生えました。
代かきが上手くできていなく、レベルの高い部分です。
生き物観察・調査のイベント等に参加してくれた子供も手伝ってくれました
⑫8月:出穂
穂が出そろいました。
この時期が、最もイネが元気に見えます!
通常だと最も農薬を使用する時期ですが、使用していません。
数回程度、漢方剤を噴霧しました
⑬漢方堆肥の穂肥
全体的に穂が出そろった時に、追肥として漢方堆肥を散布しました。
一般的には、もっと早い時期に追肥しますが、この時期の方が、粒が大きいお米が
できやすい傾向にあると考え、決行
⑭収穫前のイネ
立派に実りました
虫食いもありますが、無農薬栽培なので、しょうがないですかね・・・
⑮収穫
もち米は9月末、うるち米は10月中旬に刈り取りました!
ワラは野菜で利用したいところですが、カットしてその場に置きました。
ワラを持ち出さないことで、生き物を増やしたり、後にすき込んで地力を高めていきます
⑯籾の乾燥、籾すり、石抜き
今年度は、一式機械が揃わず、作業を委託しました。
ここは、立派な機械が揃っています
12月から来年度のお米作り作業が始まります。
また、堆肥を蒔いて、緑肥を育てるところからスタート。
来年もよろしくお願いします