在来作物種子を護る為の日本-台湾国際交流シンポジウムへ!


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本日は、広島県三次市の西光禅寺で、地域住民と在来作物種子を護るための日本-台湾、国際シンポジウムにパネリストとして参加させていただきました。

西光禅寺の壇上和尚と、台湾の林教授が今夏の国際シンポジウムで意気投合。
林教授の来日に合わせて、今回のシンポジウムも実現しました。

林教授は実際に原住民が生活する山奥をフィールドとして研究をされていらっしゃいます。
これまで軽視されてきた原住民の知恵で環境問題をどう解決していくのかという大きなテーマのなかで、経済性が必ずしも担保されない古来種のアワ栽培を復活。
その中で、経済性以外の、福祉、教育、家族の信頼関係、作物-土地-原住民の繋がりが復活したり、農家は作物生産以外の収入源もできて農業とし成立したり、とても勉強になる内容ばかりでした。

日本と同様に、政府が凍結保存する種子からの古来種作物復活に繋がるケースもありますが、ベースは、原住民が自家採種して地域で生きたタネとして保存すること。

生きたタネとしての保存・継承は、食料の確保、農業振興、文化、料理、栽培、知恵・技の継承など、生きるために必要なことを後世に伝えるかたち、すなわち持続可能な社会・農業の基礎になるものだと実感しました。

日本のみならず世界的にもモデルとなる内容のお話でした。
合わせて、経済が専門の、清原先生や磯山先生からは経済性の視点での
お話しや、壇上和尚からは健康的な食・生き方、精神世界について、実際にお祭りや儀式につながるお話もあり、とても濃い内容でした。

貴重な機会をいただけたことに、感謝です。

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