山口県の畑土壌、診断基準値に基づく土壌養分の分布割合2024!

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  ※東広島観測所



令和6年度データ駆動型土づくり推進事業での土壌診断結果、
山口県のものについては、物理性と化学性(場合によっては生物性)の数値から改善策のコメントを記載させていただき、昨日にメール、LINE、郵便のいずれかで送らせていただきました。
調査にご協力いただきました皆様、有り難うございました。
 ※広島県については、まだフィードバックの目途が立っておりませんが、データが揃い次第、早急に送らせていただきます。

畑土壌は、宇部市、山口市、防府市、岩国市において有機農業を営む、ネギ、サツマイモ、人参、白菜、大根圃場を48地点調査しました。

調査結果は、山口県の土壌診断基準値と照らし合わせてみてみました。
その主な傾向としては、
地力(腐植、可給態チッソ)があり、pH、リン酸、石灰が高く、
白菜と大根圃場においてはホウ素が不足する、ことです。

ホウ素については、調査した9割以上の圃場で欠乏しており、
白菜で0.3ppm以下で確実に、大根においては0.5ppm以下で欠乏症が生じていました。

養分が過剰なところは減肥もしくは無施用で、
不足するところは補うことで、収量・品質の確保につながるはずです。
ホウ素は、ほう砂や微量要素のごく少量散布、もしくは生育に応じての葉面散布で改善できるはずです。

改善対策のコメントや、県全体での傾向と対策は、事業では必須ではないのですが、個人的にさせていただいています。
主観もあると思いますが、いろいろ厳しさがある農業現場で、少しでも作物のより良い生育、土壌保全、経費削減、環境負荷などにつながると嬉しいです。

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