露地野菜に潅水始めました2023!

曇り
最高29.1℃
最低19.7℃
  ※東広島観測所


今夏の記録的な猛暑により、夏の露地野菜たちは大きな影響を受けました。
野菜よりも強いと思われる、畑の雑草が枯れたり、公園の木の葉が萎れていたり、初めて目にする光景もありました。

農園では2011年のオープン以降、基本的には無潅水による栽培を続けてきましたが、2023年の夏は何回か潅水を行いました。

初めて農業用水路に水を引っ張ってくる方法を年配の方々に教わり、
水路から水を直接畑に入れたり、エンジンポンプを利用して散水したりしました。

しかし、夏野菜では必ずしも効果があるとは言えず(日中&夜の高温も影響)、秋冬野菜では種まきしたものは発芽が揃わなかったり、植え付けした苗も半分程度萎れてしまったりと、とても厳しいものでした。

農業で利用している種苗は、「採種不良」で販売中止や増量して販売される品種が年々増えています。
全国各地の採種地で起きており、例えば、ジャガイモ、タマネギ、ニンジンの主要品種でもそうなってきています。

厳しい状況がになればなるほど作業量は増したり、経費が上がったりと
農業経営にも直接影響します。

猛暑は毎年続いておりますが、今後も続くはずです。
温暖化のまだ入り口だと考えています。

温暖化により偏西風の動きが変わってきています。
夏はモンスーン化、
冬は暖冬もしくは寒冬、
春秋は短くなり、
1年を通して急な気象変化、
があると思いますが、
その影響は年々増す一方です。

2050年くらいに想定していた天候を今、経験しています。

NHKスペシャル「2030年未来への分岐点」で取り上げられていたような
状況が刻一刻と近づいてきているのを感じています。

私は実際に農業を通じて感じているのは「2024年が未来への分岐点」です。

今後の100年を考えると、食糧難の時代が刻一刻と近づいているのは間違いないです。

しかし、対策はいろいろ考えられます。
キーになるのは「根張り」「給・排水」「品種・品目」「遮光・遮熱」「アグロエコロジー」あたりでしょうか。
みんなで情報共有しながら対応していかなければなりません。

当農園では、夏野菜は、花・実がうまくつかずに、夏にはあまり収穫できませんでしたが、9月11日のまとまった恵の雨により、野菜たちは本来の生育に戻り、
秋に入り収穫のピーク(梅雨明けに次ぐ)になっています。

農業現場では、不思議なことがどんどん増えてきています!

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