夏野菜ペナントレース 2014!

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曇り/晴れ
最高26.6℃
最低17.9℃

今夏、人気の高い夏野菜は例年とだいぶ異なりました!
例年では、トマト系、ナス、キュウリが不動のAクラスですが…。

今年は天候不順により、野菜の生育も相当影響を受けました。
特に8月の日照時間は、平年の2割程度…。

野菜の味や日持ちも例年と大きく異なりました。
Aクラスが堅い夏野菜も不安定に。

宅配をご利用いただいているお客様からのコメント、および僕の大きな
1票による、
夏野菜ペナントレースの結果!!

第6位:トマト・ミニトマト!
例年、不動のAクラス入り夏野菜。
日照不足などの天候不順の影響も大きく受け、順位を大きく下げる。
トマトの美味しさに関わる要素は、甘味・酸味・香り・コク・歯ざわり・口ざわりと
言われています。
糖分・酸味の含有量とその比率、食感。
糖度は5度以上、酸は0.4%以上が最低ライン。
これをクリアするには、光が必須。
光があることで炭水化物・糖が生成され、それを利用して樹を大きくたくましくし
養水分獲得に向けた基盤をかためていくと共に、それ自体も貯蔵していきます。
つまり、光の獲得量でトマトの内容成分・樹の状態が変わってきます。
夏の光不足は、味も栄養も乗りにくいんです…(下図、まるごと楽しむトマト百科、農文協、2003年より)。
トマトの内容成分の季節変化
来年はAクラス入りを目指して、好天と適度な雨を期待!
品種の再検討(即戦力ルーキーの投入)と、 栽培方法(斜め誘引の再導入)の改善も行っていきます!
ご要望の多いミニトマト「アイコ」、ミディトマト、作付していこうと思います


第5位:インゲン!

すっかり夏野菜のレギュラーとなりました。
全国どこでも日本人は、マメ好きの方が多いです。
当農園の旬の野菜セットは広島を中心に全国へ発送しています。
どこの地域、どの年代のお客様からも同様のコメントをいただき、安定感抜群。
インゲンは、品種などにより味に差が生じやすい野菜。
栽培しやすさ・味の両要素を兼ね備えた、品種が固定されつつあり、旬の野菜セットに
も長く入ったことも大きいです。
来年度は、今年度の品種・栽培方法をベースに、一部、新品種の即戦力ルーキーを投入
予定です


第4位:ナス・水ナス!

トマト同様に例年Aクラス入り野菜ですが、Bクラスへ降格。
と言っても、例年同様の人気野菜に変わりありません
他のAクラス入りの野菜が登場し、それにともなって順位を下げました。
8月まではトマト同様に(同じナス科という仲間)、光不足により、不調気味。
しかし、9月に入り好天続きで、一気に味も樹の勢いも絶好調に!
9月以降、最も味が変化している夏野菜。
この勢い、クライマックスシリーズ(CS)に出れれば、優勝もあり得るくらいです


第3位:キュウリ!

農園オープン以来、Aクラス入りを続けている唯一の野菜となりました。
キュウリは、どちらかというと、品種・栽培方法により、味に差が生じにくい野菜です。
美味しさを感じる直接要素として、大きなものに、「甘さ、食感、風味」があります。
キュウリは、その中でも、「食感」の要素で差が生じやすいです。
作付している品種は、「歯切れ・柔らかさ」で食感が良く、甘くて昔ながらの味がすると
のコメントを多くいただいています
夏野菜は「水野菜」と言われるくらい、水分を多く含みます。
栽培では、今年も水やりゼロ(普通の農家は頻繁に水やりします)。
品種、様様です!
来年も同じ品種をベースに作付します~

第2位:エダマメ!
旬の野菜セットに入る期間は少ないですが、入る時のコメントの多さは断トツ1位。
規定打席に達しないけど、打率・打点・ホームランの三冠王みたいな・・・。
「美味しい、また入れて下さい、家族で実を取り外すのが楽しい」という様な
コメントを多数いただきました。
栽培方法・品種が比較的安定してきたのも大きいと思います。
来年は、現有戦力(これまでと同様の品種)で真夏と秋の2回、収穫のピークを
もってこれるよう作付を大幅に改善していきます。
より多く、旬の野菜セットにお詰めできればと思います

第1位:オクラ!
堂々の栄えある1位には、オクラが選ばれました
例年Bクラスからの下剋上。
今年は例年よりも多く・長く旬の野菜セットに登場したこともあり、コメント数は
断トツ1位。
飲食店のシェフ・料理教室の先生などからも大絶賛です
そして~、実は~、なぜ人気急上昇なのか、分からないのです(笑)。
今年は、自家採種の割合も低いし、石がゴロゴロしている畑へ作付したし、
ほとんど管理に手を入れていないし・・・。
農業界の先人、農業指導されている先生方からは、作付している畑は
「土が深くて良いね」「複数の田が一枚になってるね」「歴史ある畑だね」
というコメントをいただいています。
視察見学で訪れた農家さん達からは、「こんなに石が多いところで作るんかいね」
「下葉は取った方がいい」「こんなに大きくなるんか」というコメントを多く
いただきました。
これらのコメントと、実際の生育を重ねてみると、これまでにないくらい樹が大きい
ので、地中深く・広く根が張って、適度なストレスも有りつつ、地力の高い土壌で元気に育っているのかな~と都合よく解釈します(笑)。
そして、今夏、一番、外部視察研修などでも勉強してきた野菜がオクラです。
来年に向けて、栽培面で、改善の余地はたくさん。
それを実行していきますので、来年も優勝の本命夏野菜になりそうです

夏野菜も、終盤。
既に来年の妄想も始めています~(笑)。

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