今年も予算の範囲内で土壌微生物調査を進めています。
10年以上前までは同じ農家さんが同じ作物を作付けしていた農地。
管理の仕方によって、10年で土壌状況は異なってきています。
〇10年間慣行栽培の畑
〇10年間有機栽培(自然農法)の畑
有機栽培の畑では、糸状菌、放線菌、フザリウム菌で10倍も多い土壌微生物量となっていました!

フザリウム菌は、野菜に重篤な病気を引き起こすものが多く、農業では特に要注意の微生物です。
そこで、各土壌において、フザリウム菌を抑える力がどれくらいあるのか調査してみました。

慣行栽培では、PSV値が約60。
有機栽培では、PSV値が約70。
有機栽培の土壌は、フザリウム菌は多いけど、フザリウム菌を抑え込む力が強いです!
実際に、慣行栽培の畑よりも、有機栽培の方の方ではその病徴が少ないです。
※未測定
状況としては、理想に近くなってきています。
いろいろな微生物が沢山いる状況が理想です。
その様な状況ができると、お互いの微生物が拮抗しあうことで(静菌作用)、野菜は病気になりにくくなります。
そして地力が上がり、持続的な土壌になります。
土壌微生物の多様性解析


未だ、この結果がどのような状況を意味しているのか分かりません。。。
僕は、腸内微生物叢(フローラ)と人の健康と同様に、
【土壌微生物叢】と【作物・人の健康】との関連性がある※と考えているので、
何年かかるか分かりませんが、先ずはこれを解読していきたいです。
※絨毛・微絨毛と植物根・細根でおこる現象が似ている
自然の仕組みを最大限に活かしていくために!
引き続き、先ずは現状を知り、農地の生き物ができる限り豊かなになるような環境を生み出していけるよう、
栽培の工夫に繋げていきます。
また、どの様な栽培管理を行っていると、土壌微生物はどのようになっていくのか、
農家の皆さんと情報共有しながら豊かな土壌環境を広げていきたいと思います。




