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広島県の水田土壌における理化学性の状況【腐植】!
雨/曇り
最高19.3℃
最低13.0℃
※東広島観測所
2021~2022年度にデータ駆動型土づくり推進事業で
広島県内の畑や水田の土壌診断をさせていただきました。
※有機農業を営む農地が中心。
これらの結果を整理しています。
広島県の土づくりの現状と課題が見えればと思います。
広島県の水田土壌における理化学性の状況【腐植】!
●腐植含量が適正域にある土壌が7割程度
広島県では、土壌診断基準値は3-5%です。
※地力増進基本方針では、水田で2%以上、畑で3%以上。
腐植とは、土壌に含まれる有機物の一種です。
形が残る動植物遺体以外の、褐色~黒色のものです。
土壌の物理性・生物性・化学性を良くし、作物の生育・収量・品質を左右します。
・CEC(養分を保持できる容量)の拡大による保肥力の増大
・作物の養分吸収の促進
・土壌団粒構造の形成
・作物の生育促進
土壌も作物も良くする一方で、栽培管理の仕方では消耗が激しくなるので、
とても大切なものであり、腐植を意識した手入れが持続可能な農業のキーにもなると考えています(地球温暖化防止策のキーも握っていると考えています)。
腐植は、気温が上がったり、耕耘を行ったりすると、微生物による分解が進み、
土壌中で減少していきます。
これを補うために、堆肥や緑肥など粗大有機物(C/N比でおよそ20以上のもの)の投入による腐植含量の維持・増進が必要になります。
自然界では、落ち葉などの動植物の遺体で自然に補給されます。
田畑では耕耘を行うと腐植・有機物を消耗して減少していきますが、
適切な耕耘と有機物の投入で、腐植含量を高めることができます。
いろいろな研究がありますが、有機農業では50年くらいは有機物を蓄積し続けられる可能性があります。
※現状は全国の圃場で減少が進んでいます。
土壌中の腐植含量を高めるためには、1度あるいはたまに投入するのではなく、恒常的に補給できるような仕組み作りが大切です。
水田、稲作の場合は窒素の吸収割合が地力窒素が約6~7割とされています。
腐植は地力窒素(可給態窒素)とも正の相関関係が認められています。
このため、稲作では特に重要な指標になります。
土壌の腐植含量が適正域にある広島県内の水田は7割程度の状況です。