広島県の水田土壌における理化学性の状況【石灰/苦土】!

晴れ
最高12.9℃
最低2.3℃
  ※東広島観測所


2021~2022年度にデータ駆動型土づくり推進事業で
広島県内の畑や水田の土壌診断をさせていただきました。
 ※有機農業を営む農地が中心。

これらの結果を整理しています。
広島県の土づくりの現状と課題が見えればと思います。

広島県の水田土壌における理化学性の状況【石灰/苦土】
●石灰/苦土が過剰域にある土壌が4割程度
●石灰/苦土が適正域にある土壌が3割程

広島県では、土壌診断基準値は5~8です。

土壌の塩基類である、カルシウム、マグネシウム、カリウムの濃度やバランスはは、作物の生育に様々な影響を与えます。
濃度のみならずバランス(塩基バランス)が大切なのはそれは、作物によるカルシウム、マグネシウム、カリウムの吸収は拮抗作用によって相互に抑制的に働くからです。

・カルシウムの吸収は、マグネシウム、カリウムが多いと抑制されます
・マグネシウムの吸収は、カリウムが多いと抑制されます
・カリウムの吸収は、カルシウム、マグネシウムが多いと抑制されます

塩基バランスの補正は、塩基の含有量や塩基飽和度(別途、掲載)を参考にしながらの作業となります。
例えば、カルシウムの施用で補正するのか、マグネシウムの施用で補正するのか。

そのため、土壌診断に基づく土づくり対策が大切です。


土壌のカルシウム/マグネシウムが適正域にある広島県内の水田は3割程度の状況です。

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