広島県の畑土壌における理化学性の状況【pH】!

曇り/晴れ
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最低-1.1℃
 ※東広島観測所

2021~2022年度にデータ駆動型土づくり推進事業で
広島県内の畑や水田の土壌診断をさせていただきました。
 ※有機農業を営む農地が中心。

気候危機、肥料価格の高騰、肥料原料の枯渇危機、土壌劣化の進行、作物栄養価の減少、SDGsなどに対応しながら作物の健全な生育と土壌を健全に保つための土づくりに活かすために、その診断結果を整理しているところです。
結果をまとめて、広島県の土づくりの現状と課題が見えればと思います。

広島県の畑土壌における理化学性の状況【pH】
●pHが高い土壌が半数弱と最も多い
●pHが低い土壌も3割程度と多い

pHは、土壌分析の中でも最も重要なものだと考えています。
作物の生育や土壌微生物の活動にダイレクトに影響します。

pHが高いと(作物によって適正pHは異なりますが)、
マンガン、ホウ素など微量要素の欠乏、
塩基バランスの崩れ、
リン酸の固定、
放線菌などを病原菌とする土壌病害の多発、
などのリスクが高まります。

pHが低いと、
アルミニウムの過剰害、
リン酸の固定、
マンガン等微量要素の過剰(長期的に低い土壌では欠乏)、
糸状菌等を病原菌とする土壌病害の多発、
などのリスクが高まります。

土壌pHが適正域にある畑は3割に満たない状況です。

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