広島県の畑土壌における理化学性の状況【EC】

曇り/晴れ
最高17.3℃
最低-0.7℃
  ※東広島観測所


2021~2022年度にデータ駆動型土づくり推進事業で
広島県内の畑や水田の土壌診断をさせていただきました。
 ※有機農業を営む農地が中心。

これらの結果を整理しています。
広島県の土づくりの現状と課題が見えればと思います。

広島県の水田土壌における理化学性の状況【EC】
●ECが低い土壌が大部分を占めている
●ECが適正域にある土壌は1割未満

EC(電気伝導度)は、土壌中の水溶性塩類の総量を示し、硝酸態窒素含量の推定(正の相関を示すため)にも利用されています。
ECが高くなると、作物の発芽不良や生育不良に繋がるため、
ECの状況を把握した施肥管理と、ECを高めない施肥管理、
が土づくりには重要です。
どちらもpHとの関連性をみる必要があります。

広島県では、作物の生育が良くない場合は、以下の状態・対策が考えられます。

・pH6.0以下、EC0.5以下
塩基類、窒素ともに不足している可能性有り。
完熟たい肥を施用して地力を高める。

・pH6.0~6.5、EC0.5以下
窒素が不足している可能性有り。
施肥基準を参考にした養分施用。

・ph6.5以上、EC0.5以下
塩基類は十分、窒素が不足している可能性有り。
石灰質資材の施用を控え、施肥基準を参考にした養分施用。

土壌ECが適正域にある広島県内の畑は1割未満の状況です。

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